膠原病の症状には、どの病気にも共通して見られる症状と、それぞれの病気に特有の症状があるのが特徴です。
共通の症状として、関節の痛み、微熱、食欲不振、発疹、だるさが起こることが多くあります。
こうした症状は風邪と似ているため、発症初期は膠原病によるものだと気づく人はあまりいません。
風邪は通常1週間もすれば治りますが、膠原病は1週間たっても症状が治まりません。のどや鼻の症状などは伴なわないことが多いのです。
関節の痛みは、一般的に一箇所ではなく、あちこちの関節におこります。
関節リウマチなどでは、左右対称に起こるのが特徴です。
微熱は、風邪の場合、午前中は低く午後に上がることが多いですが、膠原病では午前中は高く、午後に下がる傾向があります。
熱があるのに割に元気なのも特徴です。
一方、ほかの病気ではあまり見られない、膠原病特有の病状にレイノー現象があります。
レイノー現象とは、突然、指先が白くなったり、紫色になったりする現象です。
膠原病があれば必ず現れるわけではないですがどの膠原病でも起こる可能性はあります。
膠原病の人は、血管壁のなかにある血管平滑筋という筋肉が非常に過敏になっています。
血管平滑筋は温度の変化や精神的な刺激に反応して、血管を収縮、拡張させる筋肉です。
そのため、冷たい水に触れたときや、精神的ストレスを受けた時に、血管平滑筋が痙攣を起こして急激に収縮し、血液の流れが極端に悪くなってレイノー現象が起きるのです。
ただし、指先を温めたり、精神的な緊張がほぐれたりすると、症状は治まります。
膠原病のなかでも病気によっては、特有の症状が現れることも少なくありません。
例えば、SLEでは、頬に蝶の羽のような発疹が現れる蝶型紅斑、混合性結合組織病では、手の指が付け根からソーセージのように腫れるソーセージ様指などが現れます。