患者さんの中には膠原病は治らない、薬を飲みつづけなければならない、と後ろ向きの気持ちになる人も少なくありません。
膠原病の治療は長期間になります。
病気と気長につきあっていこうとある意味で開き直ることが大切です。
最近では症状を抑える治療もできるようになっています。
ます、膠原病や自分の受けている治療に関する正しい知識をもつことが必要です。
また、治療で医療費がかさむことも多いので公的な補助制度を積極的に活用することが勧められます。
日常生活において、膠原病では食べてはいけないものはなく、バランスのよい食事をとることが大切です。
ステロイド薬の副作用で糖尿病や骨粗鬆症などが起こることがあります。
動物性脂肪の取りすぎに注意して、野菜やカルシウムを積極的に取るようにしましょう。
また、適度に身体を動かす運動はストレスをためないためにも有効です。
病状が悪化しているときには安静が基本ですが、治まってきたら、担当医と相談しながら身体の状態に合わせた運動を行うようにしましょう。
冷たい水を使ったり、基本の低下で手足の指先が冷えると、レイノー現象が起こりやすくなります。
お湯を使ったり、手袋や靴下、携帯用カイロなどを利用して、手足を冷やさない工夫が大切です。
また、たばこは血管を収縮させるため禁煙しましょう。
全身性エリテマトーデス(SLE)だけは、紫外線で病気が悪化してしまいます。
外出時には帽子や日傘、手袋、紫外線防止剤などで紫外線から皮膚を守るようにしましょう。
膠原病で最も気をつけなけらばならないことは、ストレスを避けることです。
膠原病ほどストレスが病状に反映する病気はありません。
人間関係のストレスだけでなく、肉体的ストレスも病状を悪化させる原因になります。
仕事や家事は翌日に疲れを持ち越さない程度にすることです。
膠原病があっても妊娠・出産は十分に可能です。
ただし、SLEと関節リウマチのある人は注意が必要です。
SLEの人は流産の危険性が高く、出産後に悪化しやすいものです。
妊娠は腎臓に負担をかけるので、腎炎があると妊娠を避けなければならないこともあります。
妊娠を希望する場合、免疫抑制薬は、胎児に影響を与える可能性があるため、中止する必要があります。
関節リウマチは妊娠すると症状が軽くなりますが、出産後に悪化するケースがあります。
また、抗リウマチ薬は胎児に影響を与える危険があるため、ステロイド薬への切り替えが必要になります。
ステロイド薬は量が少なければ、胎児に大きな影響はないとわかっています。
妊娠、出産は自分だけでなく子供に影響が及ぶこともあります。
膠原病があって妊娠、出産を望む人は妊娠する前に必ず担当医と相談しましょう。
膠原病にかかりやすいのは20~50歳代の女性です。
家事や育児、仕事などで忙しく家庭の大黒柱ともいえる年代です。
それだけに、家族や周囲の人の理解と協力がないと、治療しながら日常生活を送るのが難しくなります。
病気になって動けない、家事や仕事ができない、となると生活の質が下がります。
誰かが回りで支えてあげないと、精神的にめいってますます悪化します。
家族、特にご主人は病気のことをよく理解して、患者さんをサポートしてあげることが大切です。
膠原病に対する家族の理解が不十分で、病状が悪化したり、離婚したりするケースも少なくありません。
患者さんだけではなく、家族や周囲の人達も病気のことをよく理解し、一緒に病気に向き合っていくことが大切です。